そのまんまレモン

日々のこと。表には出せないそのまんまの自分のこと。

表には晒せない私の自堕落デーのこと

今回は、ある6月某日の私の自堕落な一日について書こうと思う。

前回のブログ記事でも書いた通り、私はこのブログとは別にもう一つ別のブログをほぼ毎日書いていて、そちらでは本名で私という個人をそのまま晒して書いている。

そちらでも決して嘘を書いているわけではない。本当に起きたこと、考えたこと、感じたことを綴っているのだけど、数少ない知り合いもそれを読めてしまう環境においては、どうしても「いやーこれはさすがにここで書くのは躊躇するな…」ということがときどきある。

別に裏でものすごい悪いことをしているとか、それほど突飛な出来事を隠しているというわけではないのだけど、勝手に自分の中で「これを書くのはちょっと…」というハードルがあるもの。

人それぞれ、自分の何をどこまで公に晒せるか、そのボーダーラインというのは違うと思うのだけど、私の場合はどうかというと、「自堕落な自分」がそんなボーダーラインに引っかかるものの一つ。

要は、あまりに自堕落な自分を公に晒すのは躊躇してしまう。

それを晒すことの何に躊躇するのかと考えてみると、やっぱり自堕落な自分を晒すことによって、周りに幻滅されたり、責められたりすることが怖いのかなと思う。自堕落な自分に対して多かれ少なかれ罪悪感もある。

とは言っても、じゃあもう一つのブログ(表ブログ)のほうでは、そんな素敵な毎日を書き記しているのかというと、そんなことはない。結構地味な専業主婦のブログだ。朝起きて、子どもたちを学校の送り出し、家事を済ませ、食料品の買い物に出かけたり、所用を済ませて、夜家族のご飯を準備して。今日は子どもたちや夫との間でこんな会話をした、こんなことがあった、というごくごく普通のこと。そう、どこにでもいるような普通の主婦の毎日を綴っている。ある意味、日々平凡に、そこそこ堅実に生活しているのだと思う。

そんな中、ときどき、その堅実な日々に、急遽自堕落に過ごしたい日が訪れる。

子どもたちの朝ご飯を用意して学校へと送り出すところまではいつも通りやる。夫は既に朝早く出社していて、子どもたちが玄関を出た瞬間から、私は家で一人になる。自堕落スイッチが入った日には、そこから子どもたちが学校から帰ってくるまでの数時間、私の自堕落パラダイスタイムに突入する。

早速6月某日のある自堕落デーのことを書いてみよう。

まず子どもたちを送り出し、洗濯物だけは溜まるとあとが面倒くさいので、洗濯機を回して洗った洗濯物を干す作業は速攻やる。そのあとは普段の日なら家中に掃除機をかけたり、食料や日用品の買い出しに出かけたりするのだけど、自堕落デーはそんなことはしない。

洗濯を終えたら、まずはスマホを片手にソファに寝転ぶ。そこからひたすら一時間ほど(ときにはそれ以上)ひたすらただスマホをいじる。Twitterを見たり、インスタを見たり、TikTokを見たり、YouTubeを見たり、特に目的はなく画面をスクロールして過ごす。私は普段テレビは見ないのだけど、昔のぐうたら専業主婦の典型的な像としてよく描かれていたような、テレビでモーニングワイドショーをなんとなくぼんやり眺め続ける主婦の近代版みたいな感じだ。

ちなみに私はK-POPが大好きで、推しているグループもあるので、こういう時間で推しの出ているコンテンツを見る割合は比較的高い。夫が必死に会社で働き、子どもたちが学校で学習している間、ぐうたらソファに寝そべってスマホでアイドルを眺め続ける主婦。自堕落の極みだ。

さらにその後、お腹が空いてくると、この日はなぜか異様にポテトチップスが食べたくなり、家にはないので近くのコンビニに買いに行くことにした。ついでにアイスも何か買ってこようかな、なんて思う。食料品など本当に必要なものの買い物に行くのは億劫で今日は行かないくせに、自分のお菓子のためならコンビニにも迅速に向かう。

この日はWコンソメパンチという味のポテトチップスを買った。しょっぱいお菓子を買ったら、お口直しに甘いお菓子も欲しいじゃないか。ということでアイスコーナーを覗く。自分では稼いでいない専業主婦。100円くらいの安いアイスにすればいいのに、期間限定で出ている少し高級な抹茶アイスが目に入り、若干躊躇しながらも結局それを買う。なんと、税込370円。高っ。この値段を出せば、おにぎり3個くらい買える。というか100円のアイスが3個買える。でもだって、私が今食べたいのはこの抹茶アイスなんだもの。抹茶のアイスが濃厚で、下のコーンもサクサクで美味しいんだもの。とことん自分に甘い私。でも買っておきながら、やっぱり罪悪感はあるのだ。でもやっぱり買ってしまう、あぁ、自分勝手な私、なんて思う。(でも結局370円を買う私)。

自宅に帰ってきたら、早速ソファに戻り、ポテトチップスの袋を開けて、そのままそこから食べる。わざわざ皿に出したりしない。どうせ一袋くらいぺろっと食べてしまうのだから。片手で再びスマホをいじったりしながら、もしくは好きな本を読みながら、ひたすらポテチを貪り食う。あぁ美味しい。食べたくて食べているので、その瞬間は本当に幸せ。楽しい。嬉しい。好きな動画や本に楽しみながら、というところがまたいい。そして、じきにぺろっと一袋食べてしまう。とりあえずそこまですれば、ひとまず満足。

そしてこの日は、ポテチ完食後に早速アイスに直行した。しょっぱいもののあとの甘いもの、最高。お気に入りの抹茶アイスは求めていた通りの美味しさで、食べている間とても満たされる。ポテチから連続して好きなものを好き勝手に食べているその乱暴なまでの自由な行為にまた満たされる感がある。

食べ終わったら満足。あぁどちらも美味しかった。自分の食べたいものを食べたいだけ食べれるって幸せだ。このあとしばらくは引き続きスマホをいじったり本を読むこともあれば、お腹いっぱい食べたことでだんだんと眠気に襲われて瞼が下がってくることもある。この日はまさに睡魔がやってきたので、寝室に移動して、適当に布団を敷いてしばらく昼寝をした。窓から涼しい風が入りこむ快適な部屋の中で、食べたいものを食べまくった後、眠いから寝る。単純で、最高の過ごし方だ。食べてたら寝る、これまた自堕落の極み。

そこから一時間、長いともう少し寝ていることもあるけれど、なんだかんだで子どもたちが学校から帰ってくる時間になる。子どもたちが帰ってきたら、私の自堕落タイムは一旦終了する。私は自分の自堕落な様子を子どもたちには一切見せない。ポテチの袋もアイスの入れ物もしっかり抹消して子どもたちの目には入らないようにする。なぜそうするかというと、親としての威厳を保つため、というか‥いや、別に日頃から子どもたちの前で素晴らしい親として見てもらいたいとかそんな願望はないし、実際そんな素晴らしい親ではないのはわかっているし、そんな演出をしようとしているわけでもないのだけど…そうだな…どちらかというと、一日学校で頑張ってきた子どもたちに、自堕落に過ごした自分を若干申し訳なく感じたりする自分がいるのかもしれない。

あと単純に「えーママ、ポテチ食べたのー!アイス食べたのー!ずるいー!」とか指摘されるのが非常に面倒くさい。そう、面倒くささもものすごくある。しかもずるいと言われたら、むしろその通りでぐうの音も出ない。でもじゃあ、子どもたちにも同じようにポテチとアイスを買ってあげればいいじゃないかという話もあるが、我が家は日頃から子どもたちにはそんなにばかすかとジャンクフードを与えない。一切お菓子禁止とかではないけれど、量と頻度はある程度調整している。朝からひっそりポテチとアイス食べまくってるお前が何言ってんだという感じだけれど、私は、まぁもう大人だから、自分のことは自由に決めていいのです(←ひどい大人)。子どもたちも大人になったら自分のことは好きにすればいいけれど、まだ今のうちは、一応我が家の方針としては、そんな感じです、はい。

というわけで、私の自堕落タイムは子どもたちには(恐らく)バレていないのだけど、それにしても、一日学校で頑張って帰ってきた子どもたちを見ると、本当に改めて自分の自堕落さとの対比が凄まじく、改めて自分に引く。本当に、朝からひたすらお菓子食べてスマホ見ていたダメダメ主婦なんかより、重いランドセルを背負って朝早くに出発して、何時間も決められた場所に座って決められた授業を受けてきた子どもたちのほうがよっぽど立派で、人として素晴らしい。自堕落デーの私なんて、人として誇れることは何一つない。

ただ、私はそんな自分を責めるようなマインドは実はあまりなく、申し訳なさはあれど、もはや自堕落すぎる自分がちょっと笑えてくるくらいの感覚だ。私、どんだけ自堕落なんだよ、と呆れ笑い、みたいな。いや、笑い事ではないのだけど。でも、毎日こうなわけでもないから、たまには思いっきり自堕落になる自分を結構許しているところもある。

夜にはちゃんと家族の夜ご飯を作るし、仕事から疲れて帰ってきた夫をちゃんと労う。夫は私が日中どう過ごしていたかということは、日頃からあまり聞いてこないから、私もあえて言わないことも多い。まさか朝からソファに寝そべってポテチとアイスを食べていただけ、とは思っていないはずだ。

そんなわけで、私の自堕落デーを晒してみた。この自堕落の様子を、私はもう一つの表ブログには載せられない。知り合いに知られて「えぇ…超怠け者じゃん…最低…」なんて思われたらどうしよう、と思う。心から自堕落タイムを満喫して楽しんでいるくせに、でもやっぱり公には晒せない。

今回初めてこの裏ブログのほうで書くことができて、なんだか楽しかった。秘密を打ち明けているような感覚。

自堕落については、申し訳なさとか罪悪感はありつつ、「いけないことだからやめなきゃいけない」とか「こんな自分最低だ…」という気持ちはあまりない。いや、正確には、こんな自分は最低だと思う気持ちはあるのだけど、とはいえなんだかんだで、「でも、たまにはいいじゃん?」と思っている節がある(結局自分に甘いのだ)。

そんなわけで反省の色が見えないのだけど、とにかく、今までやったことのなかった「自堕落デーの晒し」をしてみたのでした。

自堕落、万歳(そうじゃない)